ベテランデザイナーに聞く、成長できるポイント
こんにちは!ジーピーオンライン(@gpol_tw)の藤原です。
今回は社内外から絶大な信頼を寄せられているベテランデザイナーのImaiさんにインタビューをしました。20年以上にも渡るWebデザイナー人生の中で、ImaiさんがWebデザイナーとして成長できたターニングポイントがいくつもありました。
Imaiさんの成長過程を振り返りながら、皆さんの参考になるような、成長のポイントをご紹介していきます!
INDEX
目次Imai
大学在学中にインターネットに出会い、独学でWebサイト制作を始める。大学卒業後、ジーピーオンラインに入社し、Webデザイナーとして勤務。その後、関連会社に移籍し、アートディレクターとして活躍。現在は、ジーピーオンラインにてアートディレクションをおこなう傍ら、マネジメント面でもチームビルディングに励んでいる。
Imai
グループ会社を含めて、ジーピーオンラインに在籍して20年以上となります。Webデザイナーとしての職歴も同じく20年以上になります。自分でもびっくりの長さですね(笑)。趣味は、ゲームやアニメ鑑賞、マンガを読むことです。休日は家族でキャンプを楽しむことも多いです。
藤原
Webデザイナー歴が20年を超えるんですね! ImaiさんのWebデザイナー人生の中で、ターニングポイントとなる瞬間がきっとあったと思います。駆け出しから現在に至るまでを振り返りながら、ご自身が感じる転機について教えていただけますか?
ユーザーを意識した、初めてのWebサイト制作
藤原
まずは、そもそもWebデザインを仕事にするようになったのはなぜですか?
Imai
1998年頃になりますが、インターネットが画期的で面白いと感じていたんですね。すごく興味もあったので、独学で個人のホームページをつくったんです。それが私にとって初めてのWebサイト制作でした。そのホームページでは、自身でデザインができないユーザー向けにホームページの装飾用のデザイン素材を配布していました。
今と違ってブログやSNSなどで気軽に情報発信ができなかったので、そういったユーザーに素材を配布するには、それ専用のホームページを自分で作るしかなかったんです。当時は、素材サイトなんていう言い方をしていましたね。
藤原
この頃に、Webデザインに興味を持たれるようになったんですね。素材サイトを運営する上で、工夫したことはありますか?
Imai
ユーザー目線でコンテンツを作っていくことで、ダウンロード数やアクセス数が伸びることに気づきました。ダウンロード数を増やすためには、ユーザーがどんなものを求めていて、どんなコンテンツを作れば良いか、試行錯誤することが大切です。自己満足のWebサイトでは、ユーザーを増やすことができないと実感しましたね。
成果が上げられるサイトづくりを意識
藤原
趣味のWebサイト制作から、プロのWebデザイナーに転身したきっかけを教えてください。
Imai
20年くらい前に、知人の紹介でジーピーオンラインに就職しました。最初の頃は業務委託契約で在宅デザイナーとして勤務していました。
藤原
20年前にすでにリモートワークをされていたんですね!当時はどのようなWebサイトを手がけていたんですか?
Imai
当時は、「小規模×大量生産」といった感じで、短時間でたくさんの数をこなさないといけない案件が多かったので、毎日時間との戦いでした。1つのWebサイトを2~3日で作っていましたよ。
藤原
すごい!今では考えられないですね。そんな中で、何か気を付けていたことはありますか?
Imai
時間は限られていましたが、トップページを必ず2案制作していました。1つはお客さまの指示通り、もう1つは自由に作れたので、Webサイトの使いやすさを考えて、どうすればより良いWebサイトになるのか、しっかり考えてデザイン案をつくっていました。
Webデザイナーとして駆け出しではありましたが、目的を考えて意味のあるデザインをするというデザインの基本を、しっかり実行できていたんじゃないでしょうか。
お客さまのご要望(たとえば「こんなデザインが好き」といった表面的な要望)に耳を傾けるのはもちろん大切だけど、全て言いなりではいけないとその頃から思っていました。お客さまのご要望(売上アップしたい、顧客を増やしたいなど)を叶えられるWebサイトにするにはどうすれば良いか、Webデザイナーとして自身でしっかり考えて、それをきちんと提案することが大事だと感じていました。
藤原
お客さまの最終ゴールを意識してデザインに取り組んでいるWebデザイナーは、今のジーピーオンラインにも多数いますよね。クリエイティブチームだけではなく、営業やディレクターたちもそんな想いで仕事に取り組んでいる方が多いと思います。
Imai
そうですね。目指すゴールがチームメンバーと同じなのは、非常に仕事がしやすいです。
レベルの高い仕事が自分を成長させてくれた
藤原
ジーピーオンラインの創業時は、小規模案件が多かったとのことですが、初めて大規模案件を手掛けられたのはいつ頃でしょうか?
Imai
ジーピーオンラインが設立して5年目あたりだったと思います。とても緊張していたのでよく覚えています。
藤原
振り返ってみて、それまでとは違う変化などありましたか?
Imai
主に広告代理店さまを通じて大手企業の案件を担っていたのですが、これまでと比べてデザインに求められるレベルが上がったことから、それまで気にしていなかった点に対して修正依頼が来ることが増えました。とても大変だった記憶があります。時にはお叱りを受けたこともありましたが、Webデザインを学べる絶好の機会として前向きに捉え、がむしゃらにデザインスキル向上に努めました。
今と違ってその頃は、Webデザインのセオリーを学べる書籍や研修なども充実していなかったのですが、お客さまとのコミュニケーションを通して鍛えていただいたと感じています。
その他にも、グラフィックデザインを中心とした書籍などを読み漁りましたね。実際にレイアウトを作成する際には、書籍を参考にして作ってみたり、幅広い業界の数多くのWebサイトをチェックして、デザインの引き出しを1つでも増やす努力をしていました。
藤原
お聞きしていると、レベルの高い仕事をすることで、そのレベルに追いつくために自己研鑽を重ねるので、成長にいち早くつながるように感じました。この頃、具体的にはどんな成長を感じられましたか?
Imai
お客さまの数が増え、幅広い業界のWebサイトを担当するようになり、自身の知見も広がってWebデザイナーとしてのスキルが一気に上がったと感じました。1つの業界に偏らず幅広い業界のWebサイトを手掛けることで確実にデザインの引き出しを増やすことができました。
藤原
幅広い業界のWebサイトを手掛けられるのは、Web制作会社で働く特権ですね。ジーピーオンラインではそれが叶うので、成長スピードも早いように感じますね。
Imai
そうですね。ジーピーオンラインはグループ企業が多数あるので、グループ企業経由で新しいお客さまに出会えることも珍しくありません。
藤原
そういえば、Imaiさんはグループ企業の立ち上げ時にアートディレクターとしてご活躍されていましたが、具体的にはどんな経験を積まれましたか?
アートディレクターへキャリアステップ
Imai
ジーピーオンラインに入社して15年目くらいに、グループ会社に5年ほど働いていました。そこでは、ディレクションからデザインまでまるっと経験させてもらい、アートディレクターへキャリアアップすることができました。
これまで所謂箱入りデザイナーで、お客さまと直接やりとりすることがそんなに多くありませんでしたが、ディレクションも担当するようになってから、お客さまの求めることを理解し、自分はどう動くべきかを考える力が試されました。制作の全体像(受注~納品)を理解することで、プロジェクトをよりスムーズに進行することができると知りました。
お客さまのビジネスのことやお客さまの会社を取り巻く環境など…広い視野を持って、お客さまを理解することでより良いデザインが生み出せるようになりました。今までデザインにしか関わってこなかったけれど、デザインの前後のプロセスにも関わるようになり、質の高いデザイン提案ができるようになりましたね。
藤原
アートディレクターは、プロジェクト全体を通じてクリエイティブコントロールをする重要な役割なんですね。アートディレクターになって、今までにない幅広い経験を積むことができたんですね。
常に考えることがクオリティアップにつながる
藤原
現在はジーピーオンラインでご活躍されていますが、あらためてジーピーオンラインはどんな会社と感じていますか?
Imai
グループ会社が軌道に乗ったタイミングで、ジーピーオンラインに復帰しました。ジーピーオンラインは、グループの中でもっとも従業員数が多く、分業制を取り入れており、1つの案件をチームで進める楽しさが感じられるんです。またそれが恋しくなって戻ったという感じです(笑)。
藤原
そうですね。各案件ごとに、営業やディレクター、デザイナー、エンジニア…が就くので、毎日部署の垣根を超えてコミュニケーションを取り、情熱を持って制作に取り組まれている様子が採用チームからでもうかがえます。現在、業務を進めるうえで大切にしていることはありますか?
Imai
「常に考えること」です。どうすればその目的を果たせるのか、視覚的なことだけじゃなく全体を見て、デザインで解決できることを考えるようにしています。そして、その目的を果たせるデザインが完成したら、全体を見渡して、足りていないと感じたらテコ入れするようにしています。
それは1人では難しいことだったりするので、同じクリエイティブチームのメンバーに相談することもあります。客観性は大事なので第三者に見てもらって、その意見を取り入れデザインのブラッシュアップにつなげています。
藤原
デザインって1人のデザイナーで完成させるのではなく、チームで協力してより良いデザインに仕上げていくんですね。Imaiさんから見て、活躍しているデザイナーってどんな特徴がありますか?
Imai
感性だけでは優秀なデザイナーになれないと思っていて、活躍しているデザイナーには、論理的に物事を考える力が備わっていると思います。
例えば、誰かから言われた通りにただデザインを進めるだけではなく、目的をヒアリングしたうえで、それに沿ったデザインになっているかを意識し、なっていないのであれば、その目的を達成するためにはどのようなデザインが必要かを、デザイナーとして自身でとことん考えられる人。そして、それをきちんと言葉にして提案できるデザイナーが活躍している印象があります。
藤原
ここまでありがとうございます。Imaiさんの長いWebデザイナー人生の中で、共通しているのが「常に考えること」だと感じました。ご自身で振り返られていかがでしたか?
Imai
本当ですね。自分の中では「考えるということ」は当たり前のことになっていたので、こうやってインタビューいただいて自分の中の新たな気づきになりました。今まで習慣化していなかった人にとっては難しいことかもしれませんが、まずは意識することから始めてみるといいかもしれません。
チームで成長できるからこそ、長く続けられる
藤原
ジーピーオンラインに20年以上お勤めのImaiさん。最後にジーピーオンラインのどんなところに魅力を感じているか教えてください。
Imai
成長できる環境が備わっていることがとても魅力に感じます。アートディレクターやWebデザイナー、フロントエンドエンジニアが所属しているクリエイティブチームでは、定期的に勉強会が開催されています。勉強会の内容は、技術面はもちろん、仕事の効率化や取り組みについてなど幅広いです。
また、ジーピーオンラインのクリエイティブチームは、デザインレベルの高いデザイナーが多数在籍しているので、個々で刺激し合って成長につながっていると感じます。私たちは、お互いに影響し合い成長していますが、個人の能力に頼るデザイン集団というより、泥臭くデザインの在り方をチームで模索し、チームでトライ&エラーを繰り返すチームなんです。なかなかうまくいかないことがあっても、皆で一緒に試しながら動いていますね。私はそんな雰囲気が自分に合っており、魅力に感じています。
藤原
黙々とデザインに向き合う時もあれば、気軽にコミュニケーションをとってみんなで良いデザインを追求している印象がとてもあります。デザインが大好きで成長意欲の高いデザイナーさんにとっては最高の環境かと思います。
Imai
あと、勉強会などの社内の取り組みもあって、Webデザイナーやアートディレクターのレベルが向上しており、提案段階でのデザインレベルの高さをお客さまから評価されることも多く、自分が手掛けたデザイン・設計で受注が決まった時は、営業さんと一緒になって喜んでいます。
売上に貢献していることもあって、アートディレクターはジーピーオンラインにとって、大変期待されるポジションになっているかと思います。どんどん新しいことにチャレンジしていきたいデザイナーさんにとっては、ぴったりな環境かと思います。
ジーピーオンラインではImaiさんのようにコツコツと真摯に目の前のデザインに取り組んでいけるデザイナーに対し、全社的にサポートし育てていく体制が整っています。
アートディレクターデビューをしたい方、アートディレクターのスキルを向上させたい方も、皆さんOJTの中でその人たちのスキルにあったデザインから少しずつお任せしていきます。慣れてくれば大手企業を始め、幅広い業界のWebサイトをお任せしていきます。また月1のメンターとの振り返り面談も設けているので、不安なことや困ったことがあれば気軽に相談できる環境です。着実にスキルアップを目指していけます。
この記事を見て、少しでもご興味をお持ちいただけた方は、お気軽にご応募ください。
・最後にImaiさんの最近の制作実績をご紹介
日本マリタイムバンク株式会社さまサービスサイト
藤原
ではまず、簡単に自己紹介をお願いできますか?