「もっと良くするために」ジーピーオンラインが動き出したこと
こんにちは、ジーピーオンライン(@gpol_tw)採用チームの藤原です!
前回の記事では、「会社をもっと良くするために」私が豊永さんに“率直な改善要望”をぶつけたシーンをお届けしました。
- オフィスをもっと働きやすくしてほしい
- スタッフの声をもっと聞いてほしい
- 静かすぎる職場をもう少しにぎやかにしてほしい
ー という、社内環境にまつわる3つのテーマです。
今回は、あれから約半年。
会社がこの3つの声にどう向き合い、実際にどのような変化が起きたのかを、豊永さんにじっくり伺いました。
👉 まだ前回の記事を読んでいない方は、先にこちらからどうぞ!
INDEX
目次
豊永 豊
大学在学中に、Webデザイナーとしてジーピーオンラインに入社。以降、Webデザイナーの業務に留まらず、プレイングマネージャーとして、制作体制の構築や人事労務管理など、多岐に渡る業務に従事し、黎明期のジーピーオンラインの発展に大きく貢献。2010年には代表取締役に就任し、新会社設立や海外拠点設立に尽力する。現在はWeb制作会社にとどまらない成長を目指して、事業領域を拡大しより社会に貢献できる組織づくりに邁進中。
オフィス環境をもっと働きやすく!
そうですね。コロナ禍が落ち着いて出社スタイルが戻ってきた一方で、オンラインミーティングをする人と集中して作業する人が混在するようになりました。結果として「静かに集中したい人」と「コミュニケーションを取りたい人」の両方が気を遣う空間になっていたんです。
まさに!話したくても声が出しにくい空気がありますね…。
そこで大阪オフィスにオンライン会議用ブースを2つ設置しました。東京オフィスにはすでにありましたが、大阪オフィスにもようやく導入できました。
また、会議室も新しく1室増やして、小規模ミーティングなどもしやすくなったと思います。
たしかに最近「会議室が予約で埋まっている問題」が減りました!ちょっとした確認や相談も、以前より気軽にできるようになった気がします。
さらに大きな変化がオフィスレイアウトの全面変更です。これまで部署ごとにデスクが固められていて、長い机が並ぶ“THE・オフィス”といった雰囲気でした。でもそれが原因で、他部署の人に話しかけづらかったり、空気が閉じてしまっていたように感じます。
部署責任者はいわゆるお誕生日席でしたね。
そうそう。それを思い切って壊しました。実はこのレイアウト変更は、スタッフからの提案がきっかけだったんです。「もう少し風通しの良い配置にした方がいい」という声が出て、すぐに役員会でGOを出しました。
もちろん、決めたらすぐに実行…といきたかったんですが、電話回線の配線変更や什器の再手配など、実は裏でやることが山ほどあったんです。お金もそれなりにかかるので、準備には少し時間が必要でした。
そんな裏側があったんですね!
スピード感ある意思決定と、ちゃんと地ならしされた実行がセットだったわけですね。
レイアウトを変えたことで、物理的にも心理的にも“話しかけやすい空間”になりました。スタッフ同士の距離感が縮まって、雑談も少し増えたように感じます。
たしかに、今はフロアを見渡すと、自然に声を掛け合うシーンが増えた気がします。オフィスってレイアウト一つで、空気まで変わるんですね。
スタッフの声をもっと聞くために
続いて「スタッフの声をもっと聞いてほしい」についてです。以前は、全体朝礼や社内アンケートといった場はありましたが、スタッフと直接ディスカッションする機会が少なかったですよね。
そうなんです。どうしても一方的な発信になってしまっていました。そこで導入したのが座談会です。テーマを決めて、現場のメンバーとざっくばらんに話す場をつくりました。
座談会はどのようなテーマでやっているんですか?
最近では、「納得のいく評価制度とは?」というテーマで実施しました。多くのメンバーが「目に見えない頑張りが評価されにくい」と感じていたんです。でも話していくうちに、「それって結局、上司が現場をどれだけ理解しているかが根っこなんじゃないか?」という気づきに至りました。
たしかに、評価の納得感って“説明の有無”も大事ですが、“普段の関わり”で決まる気がします。
そうなんです。現場の状況をしっかり把握できていなければ、いくら制度があっても網羅的で正確な評価はできません。 単に評価制度に沿って数字をつけるだけでは、本当の意味での納得感は生まれないと思っています。
だからこそ、制度を変えること以上に、上司や会社が日頃からどれだけ現場の声を聞き、理解できているかが大事なんです。そのためには、やっぱり日々のコミュニケーションが欠かせません。上司がこまめに声をかけるだけで、現場への理解度は全然違うんですよね。
座談会での発見が、評価の仕組みそのものの“本質”に踏み込んでいるんですね。
そうなんです。こうした対話の場をきっかけに、会社が一方的に聞くだけではなく、現場の側からも声が上がるようになってきたと感じています。そして最近は、現場発の取り組みも増えてきました。例えば最近では、評価制度や働く環境に関する話だけでなく、現場から新しい取り組みそのものが生まれるケースも増えてきました。
その象徴的な例が、新卒メンバーによる自主企画です。新卒メンバーの有志が中心となって、同期全員に向けた研修を企画・開催したんですよ。先輩スタッフも巻き込みながら、テーマや進め方を自分たちで考えて実現してくれました。
それ、すごく良い動きですね!研修って会社側が主導するイメージだったので新鮮です。
そうなんです。会社が用意した研修だけでなく、現場から「こうしたい」「やってみよう」という発信が増えています。
まさに“声を聞く”から“声が生まれる”に変化しているんですね。
“静かな職場”を“話したくなる職場”へ
そして3つ目、「静かすぎる職場をもっとにぎやかにしてほしい」。
これは、前回のインタビューでも強めにお願いしたテーマでした(笑)。
(笑)覚えていますよ。特に大阪オフィスは「静かですね」とよく言われます。
うちのメンバーは気を遣うタイプが多いので、誰かがオンライン会議をしていると、「邪魔しないように」「話しかけたら悪いかな」と、つい遠慮してしまうんですよね。
分かります…!私も以前は、隣でテレカンしている人がいると、ちょっと話しづらくて、静かにしていました。
そうなんです。誰も悪くないんですけど、 “気遣いの優しさ”が結果的に会話の少ない空気をつくってしまっていたんです。でも最近は、その空気が少しずつ変わってきたようにも思えます。
オフィス環境を整えたことで、みんなが「話してもいい場所」と「静かに集中する場所」をうまく使い分けられるようになってきたんです。
たしかに。以前よりも「声をかけやすい空気」ができてきて、ちょっとした相談や世間話も、自然にできるようになった気がします。
いきなり笑い声が響くような職場にはなっていませんが、確実に“声をかけやすい空気”にはなってきていると思います。小さな会話が少しずつ増えているのは良い兆しです。
それに加えて、この空気をさらに育てていくためには、役員や部署責任者といったリーダー層が率先して声をかけることも重要だと感じています。リーダーが自然に話を始めることで、周囲も「話しかけていいんだ」という安心感が生まれます。
静かすぎたオフィスが、少しずつ柔らかくなっている感じですね。無理に盛り上げるというより、自然に“喋ってもいい雰囲気”ができてきている気がします。
変化の兆し ー日報が動き出した!
実は、この半年で一番印象的な変化があるんです。それは、多くのスタッフがイントラサイト上の日報システムにある「今日の気づき」欄に書き込みをするようになったことなんです。
「今日の気づき」欄、ですね。
はい。うちの日報システムには、一日の仕事を振り返ってその日に気づいたことや学び、感じたことを自由に書く項目があります。以前は空欄のまま提出されることも多かったんですが、最近は積極的に書き込むスタッフが明らかに増えてきました。
ですね!しかもそれに対する“いいね”やコメントの量も増えてきた印象です。オンライン上でもコミュニケーションが生まれているなって思います。
そうですね。はっきりと因果関係があるとは言い切れませんが、オフィス環境の改善や声を吸い上げる仕組みづくり、話しやすい空気づくりといった取り組みの影響もあるのかもしれません。こうした動きが、スタッフ一人ひとりの“発信しよう”という意識の高まりにつながっている気がします。
会話の文化が、日報にも反映されているってことですね。
そうですね。自身の気づきを発信することって、相手に「話す」ことと同じ行為だと思うんです。日報が活発になるというのは、社員一人ひとりが“話したくなっている”ということなのかなと。
たしかに日報では、今日一日の自身の気づきを言語化して整理したいという目的もあれば、知ってもらいたいという感情もあるかと思います。
ええ。そうやって“知ってもらいたい”という気持ちが生まれるのは、とても前向きなサインですよね。発信したい・共有したいと思える環境が少しずつできてきている証拠だと思います。
この流れを止めずに、もっと自然に声が行き交う会社にしていきたいですね。
コミュニケーションこそ、すべての鍵
こうして聞いていると、3つのテーマ全部が“コミュニケーション”につながっていますね。
そうなんですよ。働きやすさも、評価の納得感も、職場の活気も、結局は人と人とのつながりの中で生まれる。ジーピーオンラインが成長してきた時期を振り返っても、スタッフ同士が対話を通じてしっかりとつながっていたときが、一番うまく回っていました。
それが会社の原点なんですね。
はい。だから今後は、マネージャーだけでなく、メンバー一人ひとりが“人の声にしっかり耳を傾ける姿勢”を持てるような文化を育てていきたいです。制度を変えるだけでは、本当の意味での変化は生まれません。人ときちんと向き合う力を、みんなで育てていくことこそ、次のステップだと思っています。
今回お話を聞いて、オフィスのあり方も、人の関わり方も、確実に良い方向へ変わっていると感じました。
何気ない会話やあいさつに、最近はちょっとした相談やアイデアの共有が加わってきて、あちこちで意見が交わされたりする場面が増えたように感じます。「会社をもっと良くしたい」という気持ちが、みんなの中で共通言語になりつつあるのかなと感じます。
まだ途中ではありますが、そう感じてもらえて嬉しいです。コミュニケーションって“誰かがやるもの”ではなく、“みんなでつくっていくもの”。その積み重ねが、これからのジーピーオンラインをもっと良くしていくと思っています。
ジーピーオンラインでは、一人ひとりの声を大切にしながら、より働きやすい環境づくりを進めています。オフィスの改善や仕組みづくりはもちろん、日々のコミュニケーションを通じて、みんなで会社を“育てていく”文化が少しずつ根づいてきました。
「ただ働くだけの場所」ではなく、「自分の声やアイデアが会社の未来を形づくっていく場所」。そんな環境の中で、一緒により良い会社をつくっていく仲間を募集しています。
少しでもご興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にご応募ください。皆さまからのご応募を心よりお待ちしています。
まずは「オフィスをもっと働きやすくしてほしい」からです。
出社が増えてきた中で、「会議室が足りない」「オンラインミーティングで気を遣う」って声も多かったですよね。