AI時代でも価値は変わらない。活躍し続けるマークアップエンジニアとは
こんにちは、ジーピーオンライン(@gpol_tw)採用チームの森です!
Web制作の現場は、常に変化の連続です。トレンドの移り変わり、デバイスの多様化、そして昨今のAI技術の台頭。ある程度キャリアを積んできたエンジニアの方こそ、ふと立ち止まって考える瞬間があるのではないでしょうか。
AIがコードを書く時代に、自分の経験値はどこで活きるのだろうか?
今回は、ジーピーオンラインで長年マークアップエンジニアとして活躍する松尾さんにインタビュー。「AI時代にも揺らがないこの仕事の価値」と「ジーピーオンラインで働く意義」について、本音で語ってもらいました。
INDEX
目次
松尾
情報処理系の大学・大学院を卒業後、デザイン制作に惹かれ専門学校へ再入学。Webの授業を担当していた講師の元で働き始めたことをきっかけにWeb業界へ。
ジーピーオンライン入社後は、マークアップエンジニアとして大規模サイトの新規構築から運用まで、多岐にわたる案件を担当。
デザインの意図を汲み、形にする。チームで支え合い、クオリティを高める働き方
基本的には、トップページの制作からサイト全体の公開までを一貫して担当します。デザイナーが作成したデザインを元に、ブラウザ上で実際に動く形へ組み上げていく仕事ですね。
具体的には、HTML/CSS/JavaScriptを用いた構築、検証、そして本番公開までが範囲です。
社内には「フロントエンドエンジニア」という職種もありますが、そことの違いはどう捉えていますか?
正直なところ、明確な境界線があるわけではなく、グラデーションのようなイメージです。ReactやVue.jsなどを使って、高度なアプリケーション的な動きを作るならフロントエンドエンジニアの領域ですが、Webサイトとしてリッチな動きをつける、JavaScriptで演出を加えるといった部分は、私たちマークアップエンジニアも日常的におこないます。
単にデザインを再現するだけでなく、ユーザーが触れる「動き」や「手触り」は大事な部分ですよね。
実際にはどれくらいの案件を並行して担当されているのでしょうか?
時期にもよりますが、大小あわせて10案件ほど担当することもあります。
それだけの案件を並行して動かすのは、工夫が必要そうですね。どうやってコントロールしているんですか?
もちろん全部を同時に進めるのは不可能なので、担当ディレクターと連携して、案件の状況やスケジュール、工数を細かく確認します。次週まで待てるもの、先に着手すべきもの、あるいは既存パーツを流用して工数を浮かせられる箇所。長年働く中での勘所も働かせながら、正確な優先順位を見極めています。
複数案件をどうさばいているのかがイメージできました。でも最初は少し戸惑いそうな部分ですね…。
そこはしっかりサポートしていて、新しく入社された方が慣れるまでは、先輩社員と案件のすり合わせをおこなってから着手してもらっています。プロジェクトごとのレギュレーションや、押さえるべきポイントを整理してから進められるので安心してください。
事前の整理があるだけで、着手のしやすさが全然違いますね!
複数案件を持つ中でクオリティの管理も気になりますが、どうしているのでしょうか?
チーム内でコードをレビューする仕組みがあります。1pxのズレやコードのわずかな冗長性だったり、時には数十個の修正指示が入ることもありますが、お客さまのサイトをよりよくするためには必要なことだと思っています。
動作すればいいということではなく、公開するためにクリアすべき基準があるんですね。
はい。細かい分、レビュー自体に時間もかかりますが、そこは真剣に取り組んでいます。これから入る方にとっても、自分のコードを客観的に見てもらえる環境は、確実に力がつくと思いますよ。
大規模構築を支える設計力と、仕様書の一歩先を行く提案力
長年やってきて、エンジニアとして「ここが成長した」と実感するのはどんなポイントですか?
大きく2つあります。
1つは大規模サイトでも破綻しない設計力、もう1つは仕様書の一歩先を行く提案力ですね。
それぞれ詳しく教えてください。
まず設計力ですが、100ページを超えるような大規模サイトを手がける際に、その規模になると初期設計の甘さが致命傷になるんです。1年後に新しく担当する人が迷わない構造か、ページが増えてもコードが競合しないか。常に未来を想像して組むので、コンポーネントの設計やサイト全体の構造を考える力はかなり鍛えられました。小規模な案件だけでは、この視座は身につかなかったと思います。
その場の実装だけでなく、未来の運用まで見据えて進める必要があるんですね。もう1つの提案力も伺えますか?
実装のプロとして、本来の目的に立ち返ってより良い方法を提示する姿勢ですね。経験を積んで「技術はあくまで手段」と俯瞰できるようになったことで、言われた通りに作るだけでは本当の正解にはならないと気づいたんです。
そこから、もっと適した方法があるのではないか、どうすればより喜ばれるものになるのか、常に考えるようになりました。
仕様書をクリアするだけが、本当のゴールではないということですね。
はい。その先でユーザーが心地よく使えるか、お客さまの課題が解決するかまで考え抜いてこそ、作る意味があります。そこにこそ、最適解があると思うんです。その正解を導き出すためには、表層的な仕様だけを見ていても辿り着けません。ディレクターとの会話も「どう作るか」だけでなく、「なぜ作るか」という本質的な部分を丁寧にすり合わせるように意識を変えていきました。
最適な方法を提案するために、自ら目的を深掘りしにいったわけですね。
そうですね。目的や背景が共有できていれば、「もっとシンプルに実現できる」「この実装の方がUXが向上する」といった、エンジニア視点での最適解を提示できます。そうやって、技術をビジネス価値に変換する視点が身についたと思います。
その視点を持っていると、サイトの仕上がりは大きく変わりそうですね。
お客さまにもそう感じてもらえたら嬉しいですね。職種の垣根を超えて、共通のゴールに向かって議論してきた積み重ねが、今の自分を作っていると思います。自分の力で、プロジェクトを良い方向に動かせている手応えが、この仕事を続ける原動力の一つです。
コードを書くのはAIでも、「良し悪し」をジャッジするのは人
最近はAIの進化も目覚ましいですが、マークアップエンジニアの仕事への影響はどう感じていますか?
「仕事がなくなるんじゃないか」という不安はありませんか?
結論から言うと、マークアップエンジニアという職業はなくならないと思っています。AIが入ってきたとしても、変わらない価値が明確にあるからです。
それはなんでしょうか?
「クオリティの判断」と「品質への責任」です。どれだけAIが高速にコードを書けたとしても、そのコードがレギュレーションに準拠しているか、メンテナンスしやすい設計になっているか、そして何より「お客さまやデザイナーの意図を正しく反映できているか」。その良し悪しを最終的に判断するのは、結局は人間です。
なるほど。
お客さまへの納品物としての品質を保証するための判断力が重要なんですね。
そうです。そこさえブレなければ、AIは脅威ではなく便利な道具になります。実際、現状でもJavaScriptの構築などではAIを補助的に使っていますし、ゆくゆくはサイト構築において、ベースとなる重要なページは人が作り、量産ページの展開はAIに任せる…といった分業も進めていけると思います。
AIに奪われるのではなく、AIを使いこなしてより本質的な業務(設計や判断)に集中できるようになるわけですね。
その通りです。これからのエンジニアには、コードを書く速さ以上に、この「判断する力」や「AIと上手く付き合っていく力」が求められると思います。
妥協を許さない現場でも孤独ではなかった理由
ジーピーオンラインで、この仕事を長く続けられている理由についてもお聞きしたいです。仕事の面白さ以外に、何か理由はありますか?
一番の理由は、やっぱり「人」ですね。「何をするかよりも誰と働くか」が大事だと思っているんです。
誰と働くか。すごく響きます。
昔の話ですが、夜遅くまで残業して、その後にみんなで1杯飲んで帰る…みたいな時期もありました(笑)。今は時代も変わって働き方はクリーンになりましたが、その頃に培われた戦友のような信頼関係は、今も根付いている気がします。
大変な時期を共有すると、強い一体感が生まれますよね。
そうなんです。その一体感があるからこそ、ハードな案件でも折れずにやってこられました。
某企業さまの案件では品質要求が非常に高く、ヒリヒリするような現場があったんです。でも、そこでも一人じゃなかったのが心強かったですね。ディレクターと二人三脚で、互いに支え合いながら乗り越えました。
そうした経験が、誰と働くかという想いにつながっていくんですね。
そうです。例えば、長く担当させていただいている大手メーカー様の運用案件でも、チーム内の連携がすごくスムーズなんです。ディレクターとも阿吽の呼吸で進められるので、ストレスなく、成果物のクオリティを高めることに集中できています。
長く一緒に働いていると、通じ合える関係ができてくるんですね。
だからこそ一緒にやってきたメンバーが退職する時は、やっぱり寂しいですね。そういう人間関係も含めて、この環境が好きで続けてこられたんだと思います。
経験を武器に、長く活躍できる環境を求めている方へ
最後に、これから応募を考えている人にメッセージをお願いします!
一言で言えば、人がよくて働きやすい環境だと思います。制作の仕事ですから、当然忙しい時期もあります。そんな時でもピリピリせず、「大丈夫?」「手伝おうか?」と支え合う風土があります。挑戦したいことがあれば、それも受け入れてくれる。むしろ背中を押してくれる会社なので、安心して飛び込んでほしいですね。
キャリアの選択肢もいくつかありますよね。
そうですね。会社として「こうなりなさい」と型にはめることはありません。技術を突き詰めてフロントエンドエンジニアを目指す道もあれば、Web全体の設計に関わるディレクターへ転身する道もあります。
もちろん、マークアップの専門性を高めつつ、得意分野を広げていくことも可能です。本人の「やりたい」という意思を尊重してくれるので、自分のキャリアを自分で選び取りたい方にはマッチする職場だと思います。
インタビューを通じて印象的だったのは、松尾さんの「ぶれない軸」でした。技術が進化し、ツールが変わっても、「チームで助け合い、お客さまに良いものを届ける」という本質は変わりません。
「今のスキルを活かして、もっと腰を据えて働きたい」
「信頼できる仲間と一緒に、良いモノづくりがしたい」
そんな思いをお持ちでしたら、ぜひ一度お話できればと思います。
私たちと一緒にキャリアの可能性を広げていきませんか。
皆さんのご応募を心よりお待ちしています!
松尾さんは長く活躍されていますが、そもそもジーピーオンラインにおける「マークアップエンジニア」は、制作フローのどの範囲を担当しているのでしょうか?